明日への遺言

抑うつ、毒親、希死念慮持ちのアラサー女の過去帳。記憶の整理の為に個人的に書いてます。

最後の頼み

5日前の下書きを記事としてアップロードしました。

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5年前は経つと思います。

まだ発達障害の診断ついていなくて、ろくに大学の授業に通えなかった頃に、何かと話をきいていただいたK先生という方がいらっしゃいました。

(あの頃は単位取れなくて張り紙で事務に呼び出され、事務の方が説明してくれる内容が理解できずにイライラして事務所のカウンターをぶん殴ったり、市販の鎮痛剤がぶ飲みしたりと、本当に危ない学生でした。関係者の方には、誠に申し訳ありませんでした…。)

確か1年休学して、私が4年になる前後(他の学生さんでいえば3年次)に退職されたのですが、最後に私宛に手紙をもらいました。

そして、こう書いてありました。
『私の為に、生きてください。』と。

『もし、自分の為に生きていくのが難しいなら、まず私の為に生きてください。』

先生はご存じでした。
私は『自分のため』に生きてなかったことを。

色々と体裁を気にする母の為、アスペルガー症候群をかかえる兄の為、学校の名誉の為…。

『私の為に』、は無かった。

誰かの為にしか生きてはいけないのだとずっと、思っていた。

そして、当時の私に、自分の為に生きろ!といっても、またしばらくして「他の人の為に」生きる自分の方が落ち着いて気分が楽、と感じる私が容易に想像できたのでしょう。

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仕事も人生もボロボロ惨敗再起不能になってから、ふとK先生に頼まれた最後の依頼というか、私の仕事を思い出して、手紙を書いたのはつい先日のことでした。

K先生、体調崩していらっしゃいました。

幸い、まだ、早急に入院して手術、というまでにはいたってはいないようでしたが、体に負担がかかるので、向こうでやっと見つけた仕事は出来なくなってしまったらしい。


こんなとき、どうしたら分からない。
私が何か慰めになれることがあればいいんだけど、


…そっか、先生の為に生きるんだったか。

何かお土産買ってこよう。
そして、今度はもう少しまめに先生に連絡しよう。

今はそれくらいしか私にはできない。